- 2023/04/01 掲載
中国、ウクライナ和平交渉の促進役は可能=ボレルEU上級代表
ボレル氏はスペインの首都マドリードで開かれた討論会で「中国は侵略者と、侵略による被害者を区別しない」とし、「中国はロシア軍をウクライナから撤退させるように要求していない」と指摘。
ただ、中国はウクライナでの和平に向けてロシアへの影響力を行使すべきだと主張した。
ボレル氏は、検討されている唯一の和平案はウクライナのゼレンスキー大統領が昨年11月に提案したもので、ロシア軍のウクライナからの撤退と、2014年のロシアによるクリミア併合前の状況に戻すことなどを要求しているとの見解を示した。
ボレル氏の発言は、スペインのサンチェス首相が北京を訪れて中国の習近平国家主席と会談し、ゼレンスキー氏と会談してウクライナの和平案を直接聞くように呼びかけたのを踏まえたもの。
中国は今年2月、独自の12項目の和平案を示して包括的な停戦を呼びかけた。
ボレル氏は、ロシアがウクライナにかいらい政権を樹立し、EU加盟国のポーランドとの国境にロシア軍が駐留するという仮定についてはEUが受け入れないと訴えた。
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