• 2023/04/03 掲載

マクロ戦略やトレンドフォローのヘッジファンド、ポジション圧縮

ロイター

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[ロンドン/ニューヨーク/香港 31日 ロイター] - 経済情勢などを踏まえて取引する「マクロ戦略」や、相場の方向に追随して収益を狙う「トレンドフォロー」を手がけるヘッジファンドの多くは、3月に予想外の損失に見舞われ、ポジションの圧縮を迫られたことが、複数の関係者の話やロイターが確認したデータから分かった。

米地銀2行の経営破綻とクレディ・スイスの経営危機による市場の波乱が、これらのヘッジファンドにとって予想外の展開だったとみられている。

HSBCリサーチによると、マクロ戦略型のEDLキャピタルとDGパートナーズの3月28日までのリターンはそれぞれマイナス6.4%とマイナス8.1%。ある関係者からの情報では、同じマクロ戦略型のロコス・キャピタル・マネジメントのリターンは24日まででマイナス12%だった。

トレンドフォロー型も振るわない。プログレッシブ・キャピタル・パートナーズ、システマティカ、マン・グループの3月のリターンはマイナス19.8%、マイナス13.1%、マイナス7.6%となったことが、HSBCリサーチのデータで読み取れる。

オルタナティブ助言会社サセックス・パートナーズのジム・ニューマン最高投資責任者は、多くのヘッジファンドはソブリン債市場で構築していたショートポジションが「不意打ち」を受けたと指摘。金融システム不安によって投資家が安全な債券に殺到し、利回りが2008年の金融危機以来の急低下(価格は高騰)となったためだ。

ニューマン氏は、こうした世界的な金利の急変動とそれに伴う損失の結果、ヘッジファンドの運用担当者はリスク量を平均で50%圧縮せざるを得なくなったと説明した。

ある大手銀行のプライムブローカーは、この銀行は取引先のヘッジファンド向け与信枠自体は変更していないものの、新規顧客を含めてファンド側のエクスポージャーに対する審査を強化していると明かした。

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