- 2023/04/03 掲載
財新の中国製造業PMI、3月は50に低下 外需低迷響く
[北京 3日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが3日発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.0と前月の51.6から低下した。生産の減速と海外需要の低迷が響いており、新型コロナウイルス禍後の景気回復について不透明感が強まった。
ロイターがまとめた市場予想の51.7を大幅に下回った。PMIは50が景況悪化と改善の分かれ目となる。
中国国家統計局が31日発表した3月の製造業PMIも改善ペースの鈍化を示していた。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「景気回復の基盤がまだ強固ではない。先行きについては、経済成長は引き続き内需の復調次第で、特に家計消費の改善にかかっている」と述べた。
「政府は雇用安定化、家計所得の増加、市場期待の改善に懸命に取り組んではじめて、消費の回復・拡大の目標を達成できる」とした。
PMIでは生産と需要のサブ指数がともに低下し、減速を示した。
新規輸出受注は49.0。2月に一時的に拡大したものの、再び縮小局面となり海外需要が引き続き弱いことが示された。
中国の李強首相は先週、消費と投資を支えて成長を促進する意向を表明。中国人民銀行(中央銀行)は先月に銀行の預金準備率を引き下げた。
シティは調査ノートで中国政府の「新たな経済チームが始動し、企業寄りの政策がさらに打ち出される可能性が高い。ただ、われわれの刺激策への期待は低い」とした。
PR
PR
PR