ブレント価格予測上げ、予想外の追加減産表明受け＝ゴールドマン

[シンガポール ３日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは２日、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）とロシアなど非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」による予想外の追加減産発表を受け、北海ブレント先物の価格予測を引き上げた。

２０２３年１２月の予想は５ドル引き上げ１バレル＝９５ドルに、２４年１２月については３ドル引き上げ１００ドルとした。

アナリストはノートの中で、ＯＰＥＣプラスの２３年末の生産量予測を日量１１０万バレル引き下げた。

同社は減産について、先手を打って行動するというＯＰＥＣプラスの新しいドクトリンと一致しているとし、「減産を巡るリスクはいかにショートポジションになっているかを考えると非対称になっている。引き締めイベントに反応する価格上昇は市場がショートの際に拡大する可能性があるためだ」と指摘した。

サプライズではあるものの、今回の決定は重要かつ経済的な、そしておそらくは政治的な配慮を反映していると指摘。減産が石油価格を７％押し上げ、サウジアラビアとＯＰＥＣプラスの石油収入増に寄与すると予測した。