ノルウェーの政府系ファンド、非上場株投資の開始を検討へ

［オスロ　３１日　ロイター］ - 世界最大級を誇るノルウェーの政府系ファンド（ＳＷＦ）が非上場株への投資を開始するかどうか検討に入る見通しとなった。ノルウェー財務省が３１日明らかにした。同ファンドが非上場株に投資すれば初めてとなる。

ノルウェーの政府系ファンドは中銀傘下の部門が運営に当たっており、世界中の企業９２００社余りに投資し、世界中の上場株の平均１．５％を保有している。

財務省は議会に提出した年次勧告で、「財務省がこの課題について判断する際のたたき台を作るべく、非上場株式のさまざまな側面を評価するよう中銀に求めている」と説明した。

ベドム財務相はロイターの取材に、最終的な判断は政府と議会が行い、議会への提案は来年になりそうだとの見通しを示した。非上場株投資を始めることでＳＷＦのリスクへのエクスポージャーが高まるのではないかとの質問には、それも検討課題の１つだとした。

政府系ファンドは１月６日の財務省宛ての書簡で、「バリュー創造のより大きなシェアが非上場市場で進んでいることを示す兆候が増えている」と指摘し、非上場株投資に前向きな姿勢を示している。