カナダ企業のインフレ予想、やや緩和＝中銀調査

［オタワ ３日 ロイター］ - カナダ銀行（中央銀行）が実施した第１・四半期の調査によると、カナダ企業の約半数が今後１年間は穏やかな景気後退に陥るとみていることがわかった。また、大半が少なくとも２０２５年までインフレ率が２％を上回ると予測した。ただ双方ともその割合は２２年第４・四半期から低下した。

２２年第４・四半期には、対象企業の約３分の２が景気後退が迫っていると回答していた。

一方、今後２年間のインフレ率が３％を超えるとみる企業は約７９％。第４・四半期の８４％からは減少した。

今回の調査では、調査対象企業の５９％が、少なくとも２５年まではインフレ率が２％を大きく上回る水準で推移すると予想していることがわかった。

カナダ中銀は過去１年間、８回連続で計４２５ベーシスポイント（ｂｐ）の利上げを行った。

この調査の実施は、米シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）などの破綻前に実施された。