ユーロ圏総合ＰＭＩ、3月改定値10カ月ぶり高水準　サービス堅調

[ロンドン ５日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルが５日に発表した３月のユーロ圏総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５３．７となり、前月の５２．０から上昇し、１０カ月ぶりの高水準を記録した。速報値の５４．１からは下方修正された。３カ月連続で好不況の分かれ目となる５０を上回った。

Ｓ＆Ｐグローバルのシニアエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「ユーロ圏経済は２０２２年末に見られた低迷から立ち直りつつあり、今回のＰＭＩ調査によって、ユーロ圏は少なくとも今のところはリセッション（景気後退）から免れているとの見方が裏付けられた」と指摘。

「３月の経済活動の活発化は、主にサービス部門の力強い伸びを反映したものだ。高インフレと借り入れコストの上昇によって家計が圧迫される中、サービスの好調は心強い」と述べた。

サービス部門ＰＭＩ改定値は５５．０で、前月の５２．７から上昇した。速報値は５５．６だった。

一方、物価上昇圧力は引き続き強い。投入コスト、産出コストともに上昇のペースは衰えたものの、依然として高い水準を維持した。総合産出価格指数は５８．１で、前月の６０．８から低下した。