- 2023/04/06 掲載
午前の日経平均は続落、米景気懸念や円高が重し ディフェンシブ堅調
日経平均は約220円安の続落でスタートした後も下げ幅を拡大し、一時345円安の2万7467円59銭に下落した。機械や電気機器など景気敏株を中心に幅広く売られた。前日の米市場でハイテク株比率の高いナスダック総合が1%超安となったことを嫌気し、半導体や電子部品などハイテク銘柄が下落し、指数の重しになった。
市場では「景気動向に目が向いている。米雇用統計を控えており、手仕舞い売りが強まった」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声が聞かれた。景気に左右されにくい電気・ガス業や食料品、医薬品といったディフェンシブ株は物色された。
米国市場では、3月のADP全米雇用報告は民間部門雇用者数が14万5000人増で、ロイターがまとめたエコノミスト予想の20万人増を大きく下回った。ISM非製造業総合景況指数も市場予想を下回り、景気後退(リセッション)懸念が強まった。ただ、市場では「雇用者数の伸びは減ってはいるが水準は決して低くない。景気後退の織り込みは行き過ぎではないか」(藤原氏)との見方も聞かれた。
TOPIXは0.9%安の1965.91ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆3040億9100万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガス業や食料品、医薬品など5業種で、値下がりは機械や電気機器、海運業など28業種だった。
テルモやキッコーマンは堅調。アステラス製薬も買われた。一方、東京エレクトロンやダイキン工業が軟調。信越化学工業も安かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが389銘柄(21%)、値下がりは1361銘柄(74%)、変わらずは85銘柄(4%)だった。
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