独2月鉱工業生産、前月比＋2.0％で予想上回る　自動車が好調

［ベルリン　６日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が６日発表した２月の鉱工業生産指数は前月比２．０％上昇と、市場予想を大幅に上回った。自動車生産などが増加した。

ロイターがまとめた市場予想は０．１％増だった。

１月の同指数は３．５％上昇から３．７％上昇に修正された。昨年１２月は２．４％低下したが、同月以降５．８％上昇した。

ＩＮＧのマクロ部門グローバルヘッド、カーステン・ブレスキ氏は「独鉱工業は冬眠から目覚めたようだ」と述べた上で「力強く回復したが、新型コロナウイルス禍前の水準はまだ若干下回っている」とした。

鉱工業生産は向こう数カ月に、一段と増加すると予想されている。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランジスカ・パルマス氏は「高水準の受注残、エネルギー価格の下落、供給制約の緩和が、引き続き生産を支援するはずだ」などと述べた。

パンテオン・マクロエコノミクスは、ドイツの鉱工業生産は第１・四半期に前期比３．０％増加すると予想している。昨年第４・四半期は０．５％減だった。

２月の鉱工業生産指数は前年比では０．６％上昇。

２月は大半のセクターで生産が増加したが、特に自動車生産の増加が目立った。自動車生産は前月比７．６％増加した。