オープンＡＩ、チャットＧＰＴ巡りイタリア当局に提案へ

[ローマ/ストックホルム ６日 ロイター] - 米マイクロソフトが出資する新興企業「オープンＡＩ」は６日、対話型人工知能（ＡＩ）「チャットＧＰＴ」を巡り、イタリアでの利用制限措置につながった懸念を解消するための対策案を示す。イタリアのデータ保護当局が明らかにした。

当局は先週、チャットＧＰＴへのアクセスを一時停止し、膨大なデータ収集が個人情報保護法に違反する可能性があるとして調査を開始。ユーザーの年齢確認にも不備があると指摘した。

当局は６日、ＡＩの開発にブレーキをかけるつもりはないとした上で、イタリアや欧州の市民の個人情報を保護するための規則を尊重する重要性を改めて強調した。

当局によると、オープンＡＩは５日のビデオ会議で、ユーザーデータの取り扱い方法と年齢確認について、透明性を高めると約束。６日に当局の要求に応えるための方策に関する文書を送付するという。

当局は、同社の提案を評価するとしている。関係者によると、書簡の内容評価には数日かかる見通し。