中国、重債務国の再編合意へ取り組み加速を＝ＩＭＦ専務理事

[ワシントン ６日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエバ専務理事は６日、中国の李強首相に対し、ザンビアやガーナ、エチオピアなどの債務再編合意に向けた取り組みを加速させる必要があると伝えたことを明らかにした。

中国を先月訪問し、李氏や他の中国高官らと会談したゲオルギエバ氏は、李氏について非常に親しみやすく現実的であると感じたと述べた。李氏は会談で、債務問題の解決に建設的な役割を果たすことを望んでいると明言したという。

ゲオルギエバ氏は、メリディアンハウスとポリティコが主催したイベントで「（債務問題は）解決にあまりにも時間がかかり過ぎている」と指摘。「中国は複数の組織が関与しており、それが手続きを複雑にしているが、加速させる必要がある」と主張した。

米国や他の西側諸国は、主要２０カ国（Ｇ２０）による共通枠組みの下で支援を求めた重債務国の債務再編合意が遅れる原因になっているとして、中国を批判している。

ゲオルギエバ氏は、中国はチャドやスリランカの債務再編については合意に貢献したと評価。他の案件でも進展を見せるよう促した。