フロリダ州知事、ディズニーへの対抗姿勢崩さず　特区監督で攻防

[８日 ロイター] - 米フロリダ州のデサンティス知事（共和党）はウォルト・ディズニーへの対抗姿勢をさらに強めた。テーマパーク「ディズニーワールド」のある特別区を監督する機関の権限を巡り、過去の合意にディズニー側が加えた変更を無効にするよう求めた。

知事は６日にミシガン州のヒルズデール大学で講演し、ディズニーは「フロリダの住民より上の立場にはない。つまり何が何でも州の政策が優先されるようにする」と強調した。

その上で特区のホテルへの課税や道路への通行料、不動産開発などを検討すると言明した。デサンティス氏は２０２４年大統領選の共和党有力候補と目されている。

ディズニーはコメントの求めに応じていない。ボブ・アイガー最高経営責任者（ＣＥＯ）は３日、学校で性的少数者に関する教育を制限する法案を批判したディズニーにデサンティス氏が明らかな報復と取れる動きを見せていることについて「反ビジネス的」と批判した。

州議会は２月、特区内の公共サービスや開発を監督する機関の運営委員５人を州知事の権限で任命する法案を可決した。

ただ、ディズニーはデサンティス氏に監督機関を掌握される前に、特区に関する合意の変更を押し通し、監督機関の権限を制限していた。