米財務長官、ザンビアとガーナの債務再編で迅速行動要求へ

［ワシントン　１０日　ロイター］ - 米財務省は１０日、イエレン長官が今週の国際通貨基金（ＩＭＦ）と世界銀行の春季会合で、ザンビアとガーナの債務再編について早急な解決を求めていくと説明した。スリランカの債務の取り扱いについても決着に向けた動きを促す方針。

イエレン氏は会合期間中に世界中の関係者と会談する予定。ジェイ・シャンボー財務次官は、ザンビアの債務問題についての「具体的な行動」と、ガーナの債権者委員会を来月結成することを財務省は要求していると説明。これらの課題解決に向け、米国と中国が協力する必要があると強調した。

別の財務省高官は、ザンビアの問題を今週解決できるかどうかは中国次第だと述べた。

イエレン氏は１２日に２０カ国・地域（Ｇ２０）各国および「グローバル・ソブリン債務ラウンドテーブル」の幹部らと個別に会談し、債務問題を協議する。

複数の関係筋によると、ラウンドテーブルの共同議長であるＩＭＦと世銀、Ｇ２０現議長国のインドは１２日の会合後に声明の発表を計画している。

イエレン氏は中国代表との正式な会談を予定していない。ただ米高官は、バイデン政権と中国が「可能な場で」対話を続けていくと述べた。