イタリア財務省、24年ＧＤＰ伸び率見通しを1.4％に引き下げへ

[ローマ １０日 ロイター] - イタリア財務省は１１日に公表する経済財政文書（ＤＥＦ）で、２０２４年の国内総生産（ＧＤＰ）伸び率見通しを１．４％に下方修正する計画だと、複数の政府当局者が匿名を条件に明らかにした。金利上昇による影響や欧州連合（ＥＵ）の新型コロナウイルス復興基金利用を巡る状況を踏まえた措置。

昨年１１月に示した従来予想は１．９％だった。

２３年のＧＤＰ目標は０．６％から１％に引き上げるという。

２３年の成長率は政策シナリオを変更しない場合、０．９％になるが、政府がＤＥＦで公表する一連の新たな措置が今後数カ月の経済活動を支援する見込みという。

政府はまた、対ＧＤＰ比４．５％とする２３年の財政赤字目標を確認する方針だ。現在のトレンドで赤字が４．３５％とやや低い水準にあることが背景。

これにより、最大３０億ユーロの追加支出や減税の余地が生じる可能性がある。

２４年の財政赤字は対ＧＤＰ比３％超を目標としているが、最終的な数値はまだ確定していないという。従来目標は３．７％。