- 2023/04/12 掲載
クレディ・アグリコル、単一破綻処理基金は不公平 EUに対応要請
EUの欧州委員会は今月18日に銀行システムの危機管理の改革案を公表する予定だが、同行はフランスの銀行の拠出額が全体の34%と「過剰」で「不公平」だと指摘。
「この問題が解決されない限り、危機管理枠組みの改革は受け入れられない。SRFへの拠出増額は受け入れられない」と主張した。ロイターが入手したポジションペーパー(立場表明書)で明らかになった。
SRFは銀行の破綻処理費用が不足した場合に備えて2007─09年の金融危機後に設立された。EUの銀行同盟に参加する銀行が預金額に応じた拠出を義務付けられており、単一破綻処理委員会(SRB)のデータによると、フランスの銀行の拠出額が突出して多い。
欧州委は、危機管理の改革案について、集中的な討議により「バランスの取れた」ものになるとの見通しを示している。改革案に関する最終的な決定権はEU加盟国と欧州議会が握る。
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