欧州の軽油精製マージン、ロシアの侵攻後最低に

［ロンドン　１２日　ロイター］ - 指標となる北西欧州の軽油精製マージンが１２日、１バレル当たり１７．７０ドルまで下落し、ロシアがウクライナ侵攻を開始した翌日に当たる昨年２月２５日以降で最低となった。

ロシアは欧州に大量の軽油を輸出していたが、欧州連合（ＥＵ）は今年２月にロシア産軽油の輸入を禁止。欧州で軽油が不足するとの懸念を受け、軽油精製マージンは昨年１０月に過去最高の８０ドル超まで値上がりしていた。

ただ、ここ数カ月はアジア、中東、米国からの輸入が記録的な水準に増加。欧州の在庫が増えたことで、精製マージンは急低下している。

トレーダーによると、今週はストライキの影響で生産が止まっていたフランスの製油所が稼働を再開し、軽油価格の一段の重しになっている。