アジア成長率、23年末までに先進国を5％上回る公算＝モルガンＳ

[１２日 ロイター] - モルガン・スタンレーのエコノミストは、アジアの経済成長が２０２３年末までに先進国を５％上回る可能性があるとの見方を示した。中国の新型コロナウイルス対策の緩和、堅調な内需、比較的低水準の金利を理由に挙げた。

１１日付のリポートで、米欧の銀行を巡る混乱によりアジアの成長が上回る可能性が高まったとした。

「米国と欧州では貸し出し基準が厳しくなり、内需が圧迫される。これによりアジアでも外需の回復が抑制されるだろう」と指摘。しかしアジアは内需を生み出すことが可能なため、より高い成長が期待できるとした。

アジアの成長が先進国を５％上回れば、２０１７年以来になるという。

これまでに米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は４７５ベーシスポイント（ｂｐ）、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は３５０ｂｐそれぞれ利上げしたが、アジア諸国の利上げはより緩やかと指摘した。

また中国の経済活動再開は他の地域に恩恵をもたらすほか、日本、インド、インドネシアにはいずれも内需を促進する要因があると述べた。