- 2023/04/13 掲載
前回FOMC、銀行破綻受け利上げ停止検討、最終的に物価優先=議事要旨
議事要旨によると、金融部門の動向が融資や経済の行方に及ぼす影響を評価するために、数人が金利据え置きが適切かどうか検討した。ただ、政府とFRBが実施した措置が「銀行部門の状況を落ち着かせ、経済活動とインフレに対する短期的なリスクを軽減するのに役立った」との見解で一致し、金融部門を巡る新たな不確実性にもかかわらず0.25%ポイントの利上げが支持された。
物価情勢については、インフレ率は「FOMCの長期目標である2%を大きく上回っている」との見方が示され、「インフレに関する最近のデータで、長期的に2%に戻すのに十分なペースでインフレ圧力が緩和する兆候はほとんど見られていないとの見解で一致した」とした。
同時に、一部の参加者が銀行セクターの問題がなければ0.50%ポイントの利上げを検討したと表明したことも判明。議事要旨は「最近の銀行セクターの動向が雇用とインフレの見通しと見通しを取り巻くリスクに影響が及ぶ範囲で、FOMCの金融政策決定に反映させることで合意した」とした。
FRBは3月のFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.75─5.00%とすると全会一致で決定。ただ、米銀2行の経営破綻を受け金融市場が混乱する中、FOMC声明から「継続的な」利上げが適切との文言を削除し、利上げが近く一時停止される可能性があることを示唆した。[ nL4N35U3NR]
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