仏ＬＶＭＨ第1四半期売上高が市場予想超え、中国の急回復寄与

［パリ　１２日　ロイター］ - フランスの高級ブランド大手ＬＶＭＨ（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）が１２日発表した第１・四半期決算は、売上高が市場予想を大幅に上回った。新型コロナウイルス感染対策のロックダウン（都市封鎖）解除後の中国の急回復が寄与した。

第１・四半期の売上高は、為替レートの変動や買収の影響を除いたベースで前年同期比１７％増の２１０億４０００万ユーロ（２３１億ドル）と、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想（８％増）の２倍以上の伸びとなった。

ＬＶＭＨによると、第１・四半期は日本を除いたアジアの売上高が１４％増。昨年第４・四半期は８％減だった。同社は中国が今年の成長の原動力になるとの見通しを示した。

米国の売上高は８％増とアナリスト予想を上回ったが、 ジャンジャック・ギオニ最高財務責任者（ＣＦＯ）は、増加の大半は化粧品・香水の専門店「セフォラ」の業績が好調だったことが理由と指摘。その他に関しては、ファッション、皮革製品、宝飾品の需要軟化で事業はやや減速していると述べた。

２０２２年の売上高は米州が全体の２７％、日本を除くアジアが３０％をそれぞれ占めた。