金融安定理事会、サイバー対策で提言　手続き共通化で迅速対応

［ロンドン　１３日　ロイター］ - ２０カ国・地域（Ｇ２０）の中央銀行、金融監督当局で構成する金融安定理事会（ＦＳＢ）は１３日、金融機関にサイバー攻撃があった場合の対応を迅速化して金融システムへの影響を抑えることを目的に、金融機関が攻撃を報告する手続きの共通化を提言した。

提言は、市中から寄せられた意見も検討した上でまとめられた。

ＦＳＢは「国際金融システムには相互接続性があり、ある金融機関（またはその第三者サービスプロバイダー）でのサイバー関連の問題が国境や業種を越えて波及する可能性がある。しかし、サイバー攻撃を受けた場合の報告の要件や慣行を巡る差異がこの１０年間に生じ、現在も続いている」と述べた。

提言は、報告の手続きなどで調和を高め、関連用語をまとめた「サイバー用語集」の強化などを盛り込んだ。