仏エルメス、第1四半期は23％増収　中国などの富裕層がけん引

[パリ １４日 ロイター] - 仏高級ブランドのエルメスが発表した第１・四半期の売上高（為替変動の影響除く）は２３％増の３３億８０００万ユーロ（３７億４０００万ドル）で、市場予想を上回った。物価上昇や世界市場の混乱にもかかわらず、中国などの富裕層による需要が堅調だった。

ビジブル・アルファによるコンセンサスでは１５％の増収率が見込まれていた。

競合するＬＶＭＨは今週、米国での需要低迷に言及。一方、エルメスは「今のところ減速は見られない」とした。

バーンスタインのアナリストは、ＬＶＭＨの米国での伸び率が８％だったのに対し、米州地域で１９％の売上増を記録したエルメスの力強い米国での成長は特に注目すべきだと指摘した。

中国での売上高は２３％増。日本を除くアジア地域はグループ年間売上高の半分近くを占めている。

エルメスは、香港やマカオ、シンガポール、オーストラリアに中国本土の観光客が戻ってきており、年末に向けて欧州も徐々に本土観光客が増えると予想した。