英中銀、預金保険制度の改革を検討＝ＦＴ

[１６日 ロイター] - イングランド銀行（英中銀）は、預金保険制度の大幅な見直しを検討しており、企業向け保証額の引き上げや、金融機関が破綻した際の迅速な支払いを可能にするため、銀行への事前の資金提供義務付けなどを検討している。１６日付の英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じた。

状況に詳しい人物によると、米シリコンバレー銀行が急速に破綻に至ったことを受け、制度の見直しが進められている。

中銀の広報担当者は報道についてコメントを控えた。

ベイリー総裁は先週、中小銀行の預金者への支払いについて、スピードに焦点を当てた改善を検討していると発言した。

ＦＴによると、中銀は現在の企業向けの保護上限８万５０００ポンドでは預金の約３分の２しかカバーされないことや、顧客が資金にアクセス可能となるには少なくとも１週間かかることを懸念している。