ステーブルコインの決済利用、制限が必要な場合も＝英中銀副総裁

[ロンドン １７日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のカンリフ副総裁は１７日、暗号資産（仮想通貨）のステーブルコインを決済に使用する際、当初は制限が必要となる可能性があるとの見解を示した。また消費者保護のため、良質かつ流動性の高い資産に裏付けされる必要があると述べた。

英国のフィンテック業界団体が開催する会議での発言。英国はステーブルコインの規制を導入する予定となっている。

カンリフ氏はステーブルコインの担保として、イングランド銀行の預金か流動性の高い証券、あるいは双方の組み合わせが考えられると指摘。「われわれは現在、これらの選択肢のうちどれが最も適切かを検討している」とした。

また少なくとも当初は、業界が設置した補償制度（８万５０００ポンドまで）を利用しても、破綻時にステーブルコイン預金を保護することはできないとの見通しを示した。