- 2023/04/18 掲載
中国自動車市場、EV大手BYDが主導 海外勢出遅れ
18日から世界最大級の車展示会、上海国際自動車ショー(上海モーターショー)が始まるが、自動車メーカーの幹部らは、新型コロナウイルス対策の厳格な規制下で開催された2021年時とは様変わりした展示会に戻ってくることになる。
最大の変化は、中国製ブランドが主要セグメントをリードし、EVの新モデルが中国ブランドの台頭を支えていることだ。
中でも、比亜迪(BYD)が最大勝者と言える。同社は上海モーターショーで低価格帯の新しいハッチバック型EVとスポーツ多目的車(SUV)のような高級EVを発表する予定。
販売データの分析によると、BYDの中国販売台数は年初から69%近く増加し、市場シェアは11%に達し、フォルクスワーゲンやトヨタのシェアを上回る。
コンサルタント会社オートモビリティ創設者、ビル・ルッソ氏は18日に発表したメモで、勝者と敗者が明確になりつつあると述べ、勝者はほんの一握りで、敗者が多数だと指摘した。
中国乗用車協会のデータによると、中国の乗用車販売台数は第1・四半期に13%減少した。一方、BYDなど中国勢が独占するEVとプラグインハイブリッド車の販売は22%増加した。内燃自動車の販売はほぼ同じ割合で減少した。
フォルクスワーゲンやゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダ、日産などは販売台数が減少し、市場シェアも低下した。
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