• 2023/04/18 掲載

IMF・世銀合同会合、水面下に金融安定性巡る不安

ロイター

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[ワシントン 17日 ロイター] - 米ワシントンで開催されている国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合のセミナーは、わずか1カ月前に過去10年余りで最大級の米銀行破綻が起きたにもかかわらず、少なくとも表面的には金融システムの安定性が驚くほど話題に上らない。しかし一部の協議参加者によると、水面下の話し合いでは、シリコンバレー銀行の破綻やクレディ・スイスの救済合併のようなショックが起きる可能性について鋭い質疑が交わされている。

強力な政策措置で銀行預金の流出に歯止めがかかり、会合ではインフレとの闘いや低所得国の債務削減加速、世界経済の地政学的な分断などが議論の大半を占めている。

欧州連合(EU)欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(通商担当)は記者団に「銀行危機の拡大を何とか食い止めることができたので、今回の会合ではこの問題にあまり焦点が当てられなかった」と述べた。リスクの可能性について監視を続ける必要があるとしつつ、EUの銀行システムは十分な流動性を持ち、安定しているとの見方を示した。

しかしウクライナのマルチェンコ財務相によると、IMFの運営方針を決める国際通貨金融委員会(IMFC)の非公開会合では金融危機リスク波及の可能性が主要な議題だった。

マルチェンコ氏によるとIMFCメンバーは、(1)インフレを抑制する強力な監督と優れた手段を持つ国、(2)インフレ抑制でさらなるリスクに直面している国、(3)インフレ、景気後退、銀行破綻に起因する潜在的な危機に直面している国―の3つのグループに分けて協議を行った。

欧州中央銀行(ECB)のある当局者は、利上げのスピードによって金融リスクが銀行の基本的な資産に入り込み、シリコンバレー銀行のような衝撃が増える可能性があるため、今回の会合で金融安定化の見通しについてより悲観的になったと述べた。

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