ＥＣＢ金利の到達点、市場予想に違和感ない＝オランダ中銀総裁

[ダブリン ２０日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、ＥＣＢのターミナルレート（金利の最終到達点）が３．８５％程度になるとの市場の見方に「違和感はない」との認識を示した。アイルランド・タイムズ紙が２０日、インタビュー記事を掲載した。

ＥＣＢの政策金利は「マイルドな制限的領域」にあるとの見方を示し「インフレはマイルドではなく、まだかなり高すぎる」と述べた。

「マイルドな制限的領域では６％に向かって上昇する基調的インフレ率に対抗することはできない。十分に制限的なスタンスが必要だ」と指摘。「十分に制限的な水準がどこか分からないが、明らかに現在の状況とは異なる」と語った。

「（利上げの）休止について話すのはまだ早い。休止するには基調的なインフレの力学が説得力のある形で反転することが必要だ」と述べた。