- 2023/04/21 掲載
米中古住宅販売、3月は2.4%減 住宅ローン金利上昇が影響
中古住宅販売戸数は契約成立時に計上している。住宅ローン金利は1月におおむね低下していたが、2月に再び上昇しており、3月の販売戸数には2月に契約締結された物件が一部反映されたとみられる。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「消費者は住宅ローン金利の変化に非常に敏感なようだ。住宅ローン金利の週ごとの変化が大きな影響を及ぼしている」と指摘した。
3月の前年同月比は22.0%減少した。中古住宅は米住宅販売の大部分を占めている。
地域別の戸数は西部、中西部、南部で前月より減り、北東部は横ばいだった。
中古住宅価格(中央値)は前年同月から0.9%下げて37万5700ドルとなり、下落率は2012年1月以来、11年2カ月ぶりの大きさとなった。
景気減速の兆しを受けて米連邦準備理事会(FRB)が5月の利上げ後は政策金利を据え置くとの期待感を背景に、住宅ローン金利は米国債利回りと連動して3月中旬から4月中旬にかけて低下した。
ただ、地方銀行2行の破綻に伴う最近の金融不安から住宅ローン貸出業者の引き受け基準が厳しくなる可能性もある。
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