- 2023/04/21 掲載
FRB、幾らかの追加引き締め必要=フィラデルフィア連銀総裁
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は20日、なお高水準のインフレを2%の目標に戻すために、米連邦準備理事会(FRB)が政策面でさらに努力する必要があると述べた。
ペンシルベニア大学での講演で「政策が2大責務の柱を支えるのに十分制約的であることを確実にするため、幾らかの追加引き締めが必要かもしれない」と指摘。「今年中になるだろうが、そのポイントに到達すれば金利を据え置くと想定している」と話した。
ハーカー氏は米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。次回会合は5月2─3日で、現在4.75─5.00%のフェデラル・ファンド(FF)金利が0.25%引き上げられるとみられている。3月時点のFRBの見通しによると、あと1回の利上げ後、年内は据え置かれると想定されている。
この日の講演では、経済は引き続き堅調で、インフレ率は緩やかながら低下しているとの見方を示した。2月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5%上昇したが、インフレ率は年内に3─3.5%に、2025年には2%に戻るだろうと予想した。
現在3.5%の失業率については、年内に4.4%に上昇するだろうと見通した。
銀行セクターの混乱も経済の重しになるとし「経済活動全体やインフレにどのような影響を与えるかを評価するには時間がかかる」とした上で「家計や企業の信用状況が逼迫し、経済活動や雇用が減速する可能性はあるが、全容はまだ分からない」と述べた。
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