- 2023/04/21 掲載
NY市場サマリー(20日)ドル・株式下落、利回り低下
クリーブランド地区連銀のメスター総裁はFRBが昨年から行ってきた積極的な金融引き締めが終わりに近づいているとしつつも、まだ利上げの余地があると述べた。
CMEのフェドウォッチによると、金利先物市場が織り込む5月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%ポイント利上げの確率は約90%。また、6月に利上げが停止される確率は約69%となっている。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%安の101.84。一時、2月初旬以来の低水準を付ける場面もあった。
ドル/円<JPY=>は0.3%安の134.30円。対スイスフランでも0.5%安の0.8934フラン。
<債券> 米債利回りが低下した。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、方向感が定まらない中、軟調な米経済指標を受けた。
米労働省が20日発表した4月15日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から5000件増加し24万5000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想(24万件)を上回り、労働市場が徐々に減速していることを示唆した。
また、米フィラデルフィア地区連銀が20日発表した4月の製造業業況指数はマイナス31.3と、前月のマイナス23.2から低下し、約3年ぶりの低水準を付けた。予想はマイナス19.2だった。
指標10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低下の3.547%。2年債利回りは9bp低下の4.174%。2・10年債の利回り格差はマイナス63bpとマイナス幅が縮小した。
<株式> 電気自動車(EV)大手テスラや通信大手AT&Tの決算が低調だったことを受け、下落して終了した。
テスラは9.7%下落した。第1・四半期決算で粗利益率が約2年ぶり低水準となり、値下げを継続する可能性を示したことが嫌気された。
AT&Tも10.4%安。第1・四半期の収入とキャシュフローが市場予想を下回ったことが圧迫材料となった。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスは1%安。四半期決算で利益が市場予想を下回った。
一方、半導体製造装置のラム・リサーチは決算を好感して7.2%高。住宅建設大手DRホートンも予想を上回る通期見通しを示し、5.6%高となった。
投資家は、米政策金利の行方を見極めようとしている。景気減速により米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを開始するとの見方が大勢となっている。
<金先物> 米長期金利の低下と対ユーロでのドル下落を受け、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比11.80ドル(0.59%)高の1オンス=2019.10ドル。
<米原油先物> 景気先行き懸念が強まる中で売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は前日清算値(終値に相当)比1.87ドル(2.36%)安の1バレル=77.29ドルと、中心限月としては約2週間半ぶりの安値となった。6月物は1.87ドル安の77.37ドル。
ドル/円 NY終値 134.23/134.25
始値 134.55
高値 134.82
安値 134.02
ユーロ/ドル NY終値 1.0967/1.0971
始値 1.0970
高値 1.0989
安値 1.0934
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*28.00 3.7437%
前営業日終値 97*02.50 3.7890%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*22.50 3.5356%
前営業日終値 99*05.00 3.6020%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.25 3.6298%
前営業日終値 99*18.00 3.7220%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.63 4.1508%
前営業日終値 99*08.88 4.2650%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 33786.62 -110.39 -0.33
前営業日終値 33897.01
ナスダック総合 12059.56 -97.67 -0.80
前営業日終値 12157.23
S&P総合500種 4129.79 -24.73 -0.60
前営業日終値 4154.52
COMEX金 6月限 2019.1 +11.8
前営業日終値 2007.3
COMEX銀 5月限 2537.3 +0.2
前営業日終値 2537.1
北海ブレント 6月限 81.10 ‐2.02
前営業日終値 83.12
米WTI先物 5月限 77.29 ‐1.87
前営業日終値 79.16
CRB商品指数 271.9082 ‐3.1144
前営業日終値 275.0226
関連コンテンツ
PR
PR
PR