ノルウェー年金基金、第1四半期運用収益率5.9％　株高が寄与

［オスロ　２１日　ロイター］ - 世界最大級の政府系ファンド（ＳＷＦ）であるノルウェー政府年金基金は２１日、第１・四半期の運用収益率が５．９％だったと発表した。株式市場の上昇が寄与したとしている。

トロンド・グランデ副最高経営責任者（ＣＥＯ）によると、銀行の経営不安で３月に市場が不安定化したにもかかわらず、株式は約８％の収益率を記録し全体の運用に最も貢献した。ハイテクと一般消費財セクターが好調だったという。

債券も金利低下を受けて３％近いリターンをあげた。

第１・四半期の利益は８９３０億ノルウェークローナ（８３８億９０００万ドル）。人口１人当たりで１万５０００ドル以上となる。 前年同期は６５３０億クローナの損失だった。

運用収益率はベンチマークを０．０６％ポイント下回った。

３月３１日時点の運用構成は株式が約７０％、債券２７．３％、非上場不動産２．４％、非上場再生可能エネルギーインフラ０．１％。