• 2023/04/22 掲載

ミナミマグロ、円安でも増加=国産・メバチの代替で―豊洲市場

時事通信社

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ニュージーランドから生鮮ミナミマグロの輸入が増加して、各地の魚市場で取引が活発化している。供給が減った国産マグロなどの代替として、円安の逆風下でも商社や卸が集荷に力を入れているため。市場や飲食店関係者らの支持を集め、存在感を増している。

東京・豊洲市場(江東区)では、今年の入荷が始まった2月中旬以降、4月中旬まで約1400匹が入荷。前年同時期のほぼ2倍で、過去10年間で最も多い。円安が進み「もう日本に来ないのでは」(仲卸業者)といった当初の不安を吹き飛ばす勢いの入荷が続いている。

増加の要因は、昨年の台風被害で出荷が減った国産養殖クロマグロや、不漁が続くメバチマグロの代わりとして「すし店や料理店からの引き合いが高まっているため」と豊洲の仲卸業者。こうしたニーズが後押しして、今年は、これまで優勢だった米国から「日本が買い付けシェアを奪い返している」(大手水産会社)という。

旺盛な代替需要に支えられ、豊洲市場で4月上旬の中心的な取引価格は1キロ当たり2000~3500円と、少なかった前年並みを維持。この価格帯は、養殖クロマグロに近く、日本近海のやや上質なメバチとも重なる。

4月中旬現在、店頭での販売はまだ少ないが、都内の鮮魚専門店では刺し身用のさくが100グラム当たり1700円前後。オーストラリア産が加わる6月以降はスーパーも取り扱いを予定しており、店頭価格は下がる見通し。お手頃価格の生鮮ミナミマグロを見掛ける機会が増えそうだ。

ミナミマグロはインドマグロとも呼ばれ、トロ部位が多いことからクロマグロに匹敵する高級マグロ。日本船が漁獲した冷凍も多く流通している。

【時事通信社】 〔写真説明〕潤沢な出回りが続くニュージーランド産生鮮ミナミマグロ(写真上)。写真下はブロック状にカットされた切り身=東京都江東区の豊洲市場

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