- 2023/04/24 掲載
タイ経済は回復基調、今年3.6%成長に インフレ注視=中銀総裁
タイ経済は回復基調にあり、景気刺激策の必要性は乏しいとし、インフレリスクがくすぶっているため、財政・金融政策を正常化して安定させる必要があると述べた。
中銀の今年の成長率予想は、長期潜在成長率の約4%に近いと記者団に語った。
上期の中銀予想は、国内総生産(GDP)が前年比2.9%増加、輸出は同7.1%減少だが、下期は、成長率が同4.3%に加速し、輸出は4.2%の増加に転じる見込み。
今年タイを訪れる外国人観光客は2800万人と予想。新型コロナウイルス流行前の2019年は約4000万人だった。
消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は今年前半が3.3%、後半は2.5%に減速すると予想。3月は2.83%で、1年3カ月ぶりに中銀の目標レンジ(1─3%)内に収まったが、インフレリスクは依然存在し監視が必要だと述べた。
中銀は先月、政策金利を0.25%ポイント引き上げた。次回5月も利上げが予想されている。
セタプット総裁は、域内の中で通貨バーツは外部要因の影響を受けて変動しやすいものの水準的には比較的穏やかとの認識を示した。
また貿易での人民元の利用拡大を支援し、来月には中国人民銀行との会合を開く予定だとした。
実店舗を持たない仮想銀行に関する規則は第3・四半期に公表が後ずれすると述べた。
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