- 2023/04/24 掲載
円債シフト継続、超長期中心に700億円増 ヘッジ外債さらに圧縮=朝日生命運用計画
資産運用企画部長の渡部耕治氏が24日、ロイターとのインタビューで明らかにした。
国内債投資は超長期ゾーンが中心。最近の円金利上昇を踏まえ、前期の400億円増に続いて積み増す方針。日銀は年内にYCCを撤廃するが、マイナス金利は維持して金融緩和を継続するとの前提で、30年債利回りの想定レンジは1.3%─2.0%に設定した。
現在の30年債利回りは、レンジ下限にあたる1.3%台。渡部氏は「ややもの足りない水準」としながら「YCCを撤廃したところで、物価も賃金も上昇している中、むしろ超長期債が買われてしまう可能性を警戒している。(想定)レンジ内で様子を見ながら組み入れたい」と話した。
高コストのヘッジ外債は、前期の2500億円に続き、今期も1300億円減らす。為替ヘッジを外す形でオープン外債を1000億円増やすが「積極的に広げるイメージではない」といい、外債投資全体では300億円減少の見込み。
米連邦準備理事会(FRB)は5月に0.25%の利上げを実施した後、しばらく金利を据え置き、来年1─3月頃に利下げへ転じる可能性があると予想する。
渡部氏は、今回の金融システム不安を通じて「金融引き締めの影響をあらためて認識した。年後半にかけて想定以上に米景気が冷え込み、インフレが高止まりし、利下げが難しくなるようなリスクシナリオに留意したい」としている。
株式投資は国内外ともに横ばいの予定。
通年 年度末
国内株式(日経平均) 2万4000─3万1000円 2万9000円
外国株式(NYダウ) 2万8000─3万7000ドル 3万4000ドル
国内金利10年 0.25─1.00% 0.80%
米国金利10年 3.00─4.20% 3.30%
ドル/円 120─140円 125円
ユーロ/円 130─155円 139円
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