- 2023/04/25 掲載
米国株式市場=ナスダック下落、ハイテク決算控え警戒感
[24日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が下落して終了した。マイクロソフトなどの決算発表を控える中、注目度の高い大型株が売られたほか、投資計画を巡る懸念を背景に米電気自動車(EV)大手テスラも値下がりした。
テスラは今年の設備投資見通しを引き上げたことが嫌気され、1.5%下げた。マイクロソフトも25日の決算発表を前に警戒感から売られた。両銘柄がS&P総合500種の最大の下押し圧力となった。
ただ、S&P500とダウ工業株30種は小幅高で終了した。
今週はアマゾン、アルファベット、メタ・プラットフォームズの決算発表も予定されている。
これらハイテク株の復調が年初から全体相場の支えとなってきたが、チャールズ・シュワブのトレーディング&デリバティブマネジング・ディレクター、ランディ・フレデリック氏は、堅調な動きが決算発表シーズンに入ってから途絶えるとの懸念が多少あると指摘。
ただ、これまでのところ決算発表は「かなり予想を上回っている。無論、期待値は低かった」とした。
今週発表される第1・四半期の米国内総生産(GDP)や米個人消費支出(PCE)物価指数への不安感もあるとした。
S&Pの主要11セクターではエネルギーが最も堅調で1.5%上昇。情報技術は0.4%安で最も軟調となった。
ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式取引部門マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏はフィラデルフィア半導体株指数(SOX)に関し、中国を巡る世界的な緊張の高まりを受けて相対的に弱くなっている可能性が高いと指摘した。
アマゾンは0.7%、メタは0.04%それぞれ下げ、アルファベットは0.5%高で終了。
空調大手キヤリア・グローバルは独フィースマン買収に向けた交渉が進展しているとの報道を背景に7.3%安で引けた。
米生活雑貨販売ベッド・バス・アンド・ビヨンドが23日に破産法の適用を申請したことを受け、小売大手ターゲットとウォルマートは1.1%と0.7%、それぞれ値を上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでは1.41対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約95億株。直近20営業日の平均は103億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33875.40 +66.44 +0.20 33805.0 33891.15 33726.09
4
前営業日終値 33808.96
ナスダック総合 12037.20 -35.25 -0.29 12053.4 12103.58 11960.31
7
前営業日終値 12072.46
S&P総合500種 4137.04 +3.52 +0.09 4132.07 4142.41 4117.77
前営業日終値 4133.52
ダウ輸送株20種 14464.30 +50.72 +0.35
ダウ公共株15種 974.46 +5.12 +0.53
フィラデルフィア半導体 3007.51 -13.93 -0.46
VIX指数 16.89 +0.12 +0.72
S&P一般消費財 1149.64 -0.83 -0.07
S&P素材 511.57 +3.52 +0.69
S&P工業 853.37 +1.93 +0.23
S&P主要消費財 801.87 +3.19 +0.40
S&P金融 551.26 -1.11 -0.20
S&P不動産 232.52 -0.72 -0.31
S&Pエネルギー 663.35 +10.05 +1.54
S&Pヘルスケア 1573.41 +8.73 +0.56
S&P通信サービス 191.14 -0.02 -0.01
S&P情報技術 2576.08 -10.97 -0.42
S&P公益事業 355.54 +1.76 +0.50
NYSE出来高 7.83億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28740 + 150 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28715 + 125 大阪比
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