- 2023/04/25 掲載
ECB、デジタルユーロ導入による銀行預金流出に対応可能=パネッタ理事
ECBは、将来的に社会で現金離れが進んでデジタル決済が今よりもっと主流となった場合に通貨をコントロールする力を保持できるよう、中央銀行デジタル通貨(CBDC)としてのデジタルユーロの調査研究を続けている。実際に発行するかどうかは10月に決める予定で、導入されるとしても早くて2026年になる見通し。
欧州の銀行業界は、デジタルユーロが商業銀行から預金と事業を奪い取ってしまうと警鐘を鳴らしている。
しかしパネッタ氏は欧州議会で、市民がデジタルユーロに乗り換えて銀行から預金を引き出したとしても、ECBは「補償」が可能だと強調。ECBが流動性を規制している金融機関であれば、それらの機関からECBの負債へと流れ込んだ流動性の埋め合わせができると説明した。
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