米Ｊ＆Ｊ、消費者医薬品部門ＩＰＯで目標時価総額430億ドル

［２４日　ロイター］ - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）は２４日、計画しているコンシューマーヘルス部門ケンビューの新規株式公開（ＩＰＯ）について、最大４２９億５０００万ドルの時価総額を目指す方針を示した。

ケンビューの上場は年内に実施が見込まれる大型ＩＰＯの１つ。Ｊ＆Ｊはばんそうこうの「バンドエイド」や解熱鎮痛剤「タイレノール」などを展開するコンシューマーヘルス部門の分社化計画が完了に近づくことになる。

ただケンビューの上場は米ＩＰＯ市場が困難な状況に見舞われているタイミングに重なる。投資家は金利上昇によるボラティリティーの高まりに苦しみ、新規上場は事実上、停止している。

Ｊ＆Ｊはケンビューの普通株１億５１２０万株を１株当たり２０―２３ドルで放出し、最大３５億ドルを調達する計画。

ケンビューは今年１月１日に終わった会計年度の純売上高が前年比小幅減の１４９億５０００万ドルだった。