英インフレ圧力緩和の兆候＝ブロードベント中銀副総裁

[ロンドン ２５日 ロイター] - イングランド銀行（英中銀）のブロードベント副総裁は２５日、このところの公式データでインフレは多くのエコノミスト予想ほど低下しなかったものの、英国でインフレ圧力が緩和される兆しが出ているとの見方を示した。

ブロードベント副総裁は英国立経済社会研究所（ＮＩＥＳＲ）で行った講演後の質疑応答で「先週発表のデータにもかかわらず、この３カ月間の公式データや調査結果でインフレ圧力が緩和され始めている兆候が見られている」と述べた。

英中銀が５月の会合で０．５０％ポイントの利上げを検討する可能性があるかとの質問に対しては、中銀は金融政策会合前に特定の動きを排除することはないと述べるにとどめた。

また、２０２１年の英中銀の金融政策は最適でなかったとの考えも表明。インフレ急上昇に対応するための金融政策の利用の仕方は最適ではなかったとし、もっと早く行動を起こしていれば物価上昇への影響は控えめだったとの考えを示した。