トヨタ、22年度世界生産・販売とも過去最高　コロナ禍緩和

［東京　２７日　ロイター］ - トヨタ自動車が２７日発表した２０２２年度通期の世界販売と生産（トヨタ車とレクサス車）は、いずれも過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大や部品不足の影響が緩和したうえ、北米で生産能力を増強したことなどが寄与した。同時に発表した３月の世界生産は、月間の数字として過去最高となった。

通期の世界販売が過去最高を更新するのは４年ぶり。前年度比１％増の９６０万９７８２台となり、コロナの感染が広がる前に記録した１８年度の９５４万７３５０台を上回った。

世界生産は期初の計画を途中で下方修正したものの、６年ぶりに過去最高を更新した。前年度比６．５％増の９１３万０２４７台と、１６年度の９０７万９５６５台を超えた。メキシコの工場や、米アラバマ州にあるＳＵＢＡＲＵとの合弁工場で生産能力を増強。アジアでも生産を見直した。

トヨタは２２年度の世界生産を期初は９７０万台で計画していたが、半導体不足などを理由に昨年１１月に９２０万台へ、今年１月に９１０万台へ引き下げていた。

併せて発表した３月の世界販売は前年同期比１．５％増の９１万６２０５台と、２カ月連続で前年同月を上回った。コロナや部品不足の影響があった前年の反動で伸長した。世界生産は同３．８％増の８９万９６８４台と、すべての月を通して過去最高を更新した。

輸出は２２年度が３年連続で前年を下回り、同４．８％減の１６３万３５０６台だった。３月は前年同期比２．７％減の１５万６３４５台と、４カ月連続で前年を割り込んだ。