ユニリーバ、第1四半期売上高が予想上回る　値上げ幅縮小

[ロンドン ２７日 ロイター] - 英食品・日用品大手ユニリーバが２７日に発表した第１・四半期決算は、売上高がアナリスト予想を上回った。値上げを続ける一方、販売数量は小幅な減少にとどまった。

ただ、値上げ幅は１０．７％となり、最近の四半期よりも縮小。投入コストの低下に伴いインフレ圧力も弱まっている可能性を示唆した。

実質ベースの売上高は１０．５％増の１４８億ユーロ（約１６４億ドル）。同社が提供したアナリストの予想の平均は７．２％増だった。

販売価格は１０．７％上昇し、販売数量は０．２％減少した。値上げ幅は過去２四半期よりも小さく、過去最高だった昨年第４・四半期の１３．３％から縮小した。販売数量の減少率も第４・四半期の３．６％から改善した。

グレーム・ピットケスリー最高財務責任者（ＣＦＯ）は記者会見で「（値上げは）今後数四半期で鈍化し始めると思う」とした上で、鈍化のペースは各事業ごとに異なるとの見方を示した。