アストラゼネカ、第1四半期決算が予想上回る　新興国好調

［ロンドン　２７日　ロイター］ - 英製薬大手アストラゼネカが２７日発表した第１・四半期決算は、利益と売上高が予想を上回った。新興国で医薬品販売が好調だった。

調整後１株利益は１．９２ドル。売上高は約１０９億ドル。同社が集計したコンセンサス予想はそれぞれ１．７１ドル、１０６億ドルだった。

新興国の売上高（新型コロナウイルス関連製品を除く）は為替変動の影響を除くベースで２２％増の３１億ドルと、特に好調だった。

中国市場で高い存在感を誇るアストラゼネカの決算は、中国の医薬品セクターの動向を把握する手掛かりになるとみられている。

昨年の中国販売比率は約１３％。中国販売は昨年後半から回復が始まり、今年第１・四半期は為替変動の影響を除くベースで８％の増収となった。

同社は通期の業績予想を据え置いた。