• 2023/04/28 掲載

独雇用統計、4月は失業者が予想以上の増加 失業率5.6%で横ばい

ロイター

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[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が28日に発表した4月の雇用統計によると、失業者数が事前の予想以上に増加した。春季は通常、労働市場が活性化する時期とされるが、今年は経済情勢が振るわず、失業増につながった。

失業者数(季節調整後)は前月比2万4000人増の256万7000人。ロイターがまとめたアナリストの予想は1万人増だった。

失業率(季節調整後)は5.6%で前月から横ばい。

連邦雇用庁のアンドレア・ナーレス長官は「労働市場は通常は好調な4月も弱い状態が続いた。理由の一つは経済の不振だ。ただし全体的に見ると、労働市場は安定した状況にあると言えるだろう」と述べた。

ハイル・労働・社会相は失業者が前年同月比で約28万人増えているとし、主にウクライナ難民の到着によるものと説明した。

パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は、失業保険申請件数の増加傾向から判断すると、失業率はすぐに上昇に転じると指摘。「失業保険申請件数は年初から増加傾向が続いている。昨年末にかけてGDP成長率が急激に鈍化したのと整合的だ」と分析した。

求人は77万3000件で、前年同月を7万9000件下回った。雇用庁は昨夏以降の労働需要減速を指摘しているが、需要は依然強い。

ドイツでは労働需給の逼迫を背景に、労働者側が賃金交渉で強い立場に立っている。先週末には公共部門で労働者に有利な賃金協約で妥結。他の賃金交渉のベンチマークとなる可能性がある。

INGのチーフエコノミスト、カールステン・ブジェスキ氏は「消費者には良いニュースだが、欧州中央銀行(ECB)の対応は難しくなる」と指摘。「インフレは需要がけん引する様相が強まっており、高止まりするだろう」と述べた。

ドイツ政府は26日に春の経済予測を発表し、今年と来年の雇用はペースがややや落ちるが引き続き拡大するとの見通しを示した。失業率は、2023年が5.4%、24年が5.2%と予想。22年は5.3%とみている。

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