- 2023/04/29 掲載
独CPI、4月速報は前年比+7.6% 昨年3月以来の低い伸び
エネルギー価格の伸びが一段と鈍化した。アナリスト予想は3月と同じ7.8%上昇だった。
前月比は0.6%上昇だった。
エネルギーは6.8%上昇で、3月に続き総合インフレ率を下回った。ロシアのウクライナ侵攻を受けてエネルギー価格は2022年4月にエネルギー価格は急上昇しており、このベース効果が鈍化の一因。
統計庁によると、エネルギー価格高を受けた政府の救済措置も鈍化に寄与した。
食品価格は前年比17.2%上昇した。ただ、コメルツ銀行のエコノミスト、ラルフ・ソルベーン氏によると、前月比では21年10月以降で初めて下落したという。
ソルベーン氏は「エネルギーのインフレ率が9月にすでにピークに達した後、食品も同様なようだ」とし、4月の数値はインフレ率が今後数カ月にわたり下落し続けるという見方を裏付けているとした。
INGのマクロ部門のグローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は「広範なディスインフレが進行しているように見えるが、まだベース効果を背景としたディスインフレにすぎない」と指摘。食品とエネルギーを除くコアインフレ率はなお高水準にあるとした。
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