- 2023/04/29 掲載
監督当局、十分対応できず=SVB破綻で検証―米FRB
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は28日、先月経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)への監督や規制の検証結果を公表した。SVB経営陣だけでなく、監督当局も同行の規模拡大に伴う「脆弱(ぜいじゃく)性を完全には理解していなかった」とし、FRBが十分対応できなかったと認めた。また、規制強化の必要性を訴えた。
SVBは、FRBの急激な利上げで金利が上昇し、保有債券が含み損を抱える中、SNSにもあおられた急激な預金の取り付け騒ぎに見舞われ、破綻に追い込まれた。SVBの取引先はIT企業に集中し、預金保険対象外の大口預金に依存し過ぎていたことも、急速に経営が行き詰まった要因となった。
バーFRB副議長(金融規制担当)は「SVBへの規制基準は低過ぎた」と明言。「監督当局も十分な執行力と緊急性をもって対応しなかった」と述べ、SVBに速やかな問題解決を促す措置を取らなかったと反省した。
【時事通信社】
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