- 2023/04/29 掲載
NY外為市場=ドル上昇、円は対ユーロで14年半ぶり安値
一方、日銀が金融政策の現状維持を全員一致で決めたこと受け円は全面安。対ユーロで150円台に乗せ、2008年9月以来の安値を更新したほか、対ドルで7週間ぶり安値を付けた。
ユーロ/円は一時150.25円まで上昇。終盤の取引では1.5%高の150円。週初からは1.8%上昇した。
ドル/円は1.7%高の136.235円。週間ベースでは1.6%上昇した。
主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の101.65。
この日発表の米経済指標では、商務省発表の3月の個人消費支出(PCE)価格指数が前年同月比4.2%上昇と、伸びは前月の5.1%から鈍化。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も前年比4.6%%上昇と、前月の4.7%から鈍化した。
SMBC日興証券(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ジョセフ・ラボルナ氏は「FRBが使命を果たしたと安心するには、これよりも大きな伸びの縮小が必要で、まだそこには達していない」と指摘。「来週の政策担当者の見通しを変えるものではなかった」と述べた。
PCE統計を受け、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げが決定される確率が90%であることが短期金融市場で織り込まれている。
米ミシガン大学が発表した4月の消費者信頼感指数(確報値)が63.5と、3カ月ぶり低水準だった前月の62.0から上昇したこともドルの押し上げ要因となった。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.1017ドル。
キャピタル・エコノミクスのシニアマーケットエコノミスト、ジョナサン・ピーターセン氏は、相場は「徐々にドル有利に変化している」としている。
ドル/円 NY終値 136.28/136.31
始値 136.07
高値 136.56
安値 135.86
ユーロ/ドル NY終値 1.1020/1.1024
始値 1.0982
高値 1.1044
安値 1.0963
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