- 2023/04/30 掲載
FOMCが焦点、アップルなど決算も目白押し=今週の米株式市場
主要株価指数は上昇しているものの、景気に敏感なセクターは警告を発している。
マイクロソフト、アマゾン、グーグルの親会社アルファベットなどのグロース(成長)・テクノロジー株が年初来で値を上げ、株価指数全体でも大きなウエートを占めているため、4月に1.5%上昇したS&P500は今年に入ってから8.6%上昇した。一方、運輸や半導体、小型株などは下落。ディフェンシブ株はアウトパフォームしている。
イートン・バンスのバリュー(割安)株チームを率いるアーロン・ダン氏は「人々はよりディフェンシブなポジションを取り始めている。景気後退と今年後半の低迷への懸念が根強い」と述べた。
小型株で構成されるラッセル2000は月間で1.9%下落。ダウ・ジョーンズ運輸株平均は2.9%、フィラデルフィアSE半導体指数は7.3%、それぞれ値を下げた。
半面、生活必需品株とヘルスケア株はこの1カ月で上昇した。
D・A・デビッドソンのウェルスマネジメントリサーチ担当ディレクター、ジェームス・ラガン氏は「正直言って不安だ。市場の利益が少ない銘柄にどんどん集中しているように思える。これは持続可能ではない」と指摘。ディフェンシブセクターをオーバーウエートにするよう顧客に推奨しているという。
ただ、27日に発表された第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.1%増加し、個人消費が加速していることを示した。
ヤーデニ・リサーチは28日のノートで「消費者の所得が増え、財・サービス双方への支出が増えている時に景気後退には陥り難い」としている。
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