- 2023/05/01 掲載
米上場の一部中国株がミーム株連想させる高騰、相場操縦の疑いも
オンライン証券のトップ・ファイナンシャル・グループの株価は28日午後に645%上昇して149ドルに達した。既に前日の日中取引で株価が3倍に跳ね上がり、この日のプリマーケット取引でも活発に買われた流れが加速した形だ。
金融アドバイザーや証券引き受けサービスを手がけるマジック・エンパイア・グローバルも28日には一時328%値上がりした。
この2銘柄は、個人投資家が頻繁に閲覧しているウェブサイト「ストックトウィッツ」で現在最も注目されている。またJPモルガン・チェースが集計したデータによると、28日昼過ぎ時点で、マジック・エンパイアは個人投資家の売買高ランキング第3位に入った。
コンサルティング・助言サービスのトップ・キングウィンと、中国で電気自動車(EV)の電池自動交換施設を立ち上げているUパワーは28日の株価上昇率がそれぞれ39%と20%。いずれも先週ナスダックに上場したばかりだ。
空売りで知られる調査会社ヒンデンブルグ・リサーチ創設者のネーサン・アンダーソン氏は「これらは、海外の仕手筋による相場操縦に利用されてきた何十ものナスダック上場銘柄の最新事例だ。ナスダックはそうした銘柄の売買を停止すべきなのに、白昼堂々と行われる詐欺的な取引で手数料を得ることに満足しているようだ」と批判した。
ナスダックの広報担当者はコメントを拒否した。
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