- 2023/05/02 掲載
米国株式市場=横ばい、銀行破綻と利上げ予想見極め
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ横ばいで終了した。中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻が消化される中、今週予想される米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げを見極める動きが出ている。
カリフォルニア州の金融当局はこの日、経営不振のファースト・リパブリック銀行を公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行に売却すると発表。これを受け、KBW地域銀行指数が2.7%下落した一方、JPモルガン・チェースは2.1%上昇した。
インガリス&シュナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「これで銀行危機に終止符が打たれることを願うが、いずれまた何かが表面化するかもしれない」と語った。
米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合指数は47.1と、2020年5月以来の低水準だった前月の46.3から上昇し、市場予想の46.8も上回った。これを受け、FRBが当面引き締めサイクルを継続する必要があるとの見方が一部で出た。
2─3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント(bp)の追加利上げが予想されている。
一方、インガリスのグリスキー氏は、企業決算が一定の明るい材料を提供していると述べた。S&P総合500種構成企業の第1・四半期決算はおおむね市場予想を上回り、景気を巡る懸念が和らいでいる。
S&P500の主要11セクターでは、原油安を受けてエネルギーが1.3%下落。情報技術指数は0.2%上昇した。
米取引所の合算出来高は102億4000万株。直近20営業日の平均は103億7000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.36対1の比率で上回った。ナスダックでは1.17対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34051.70 -46.46 -0.14 34116.81 34257.83 34030.14
前営業日終値 34098.16
ナスダック総合 12212.60 -13.99 -0.11 12210.05 12261.32 12181.08
前営業日終値 12226.58
S&P総合500種 4167.87 -1.61 -0.04 4166.79 4186.92 4164.12
前営業日終値 4169.48
ダウ輸送株20種 14162.90 +141.03 +1.01
ダウ公共株15種 960.77 +1.16 +0.12
フィラデルフィア半導体 3019.09 +24.12 +0.81
VIX指数 16.08 +0.30 +1.90
S&P一般消費財 1140.15 -12.27 -1.06
S&P素材 506.87 -0.19 -0.04
S&P工業 850.77 +4.66 +0.55
S&P主要消費財 807.92 +0.72 +0.09
S&P金融 549.94 -1.48 -0.27
S&P不動産 234.56 -2.18 -0.92
S&Pエネルギー 646.97 -8.23 -1.26
S&Pヘルスケア 1564.51 +9.12 +0.59
S&P通信サービス 198.20 -0.15 -0.07
S&P情報技術 2654.81 +4.86 +0.18
S&P公益事業 350.98 +0.72 +0.21
NYSE出来高 8.35億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29360 + 200 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29330 + 170 大阪比
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