ＨＳＢＣ、第1四半期は212％増益　金利上昇が寄与

［香港　２日　ロイター］ - 英金融大手ＨＳＢＣホールディングスが２日発表した第１・四半期決算は、世界的な金利上昇が寄与し２１２％の増益となった。

税引き前利益は１２９億ドル。ＨＳＢＣがまとめたアナリスト１７人の予想平均である８６億４０００万ドルを上回った。前年同期は４２億ドルだった。

フランス事業の売却計画に伴い計上した減損費用２０億ドルを戻し入れた。事業売却が実現しない可能性があるとしている。

年内に完了予定だったカナダ事業の売却（１００億ドル規模）は来年第１・四半期にずれ込む可能性が高いという。

同行は先月、フランス事業の売却について、買い手の資本規制上の懸念で実現しない可能性があると警告していた。

２０億ドルを上限とする自社株買いも発表。２０１９年以来初の四半期配当となる１株当たり０．１０ドルの配当も発表した。