ユーロ圏ＣＰＩ、4月は前年比＋7.0％に加速　コアは予想外の鈍化

［フランクフルト　２日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）統計局が２日発表したユーロ圏の４月の消費者物価指数（ＨＩＣＰ）速報値は、前年比７．０％上昇と、前月の６．９％上昇から加速した。ロイターがまとめた市場予想と一致した。

ただ、コアインフレ率は予想外に鈍化。欧州中央銀行（ＥＣＢ）が４日の理事会で利上げ幅を小幅にする根拠が増したとみられている。

食品、エネルギーを除いたコアインフレ率は７．３％で、前月の７．５％から鈍化。さらにアルコール、たばこも除いたを除いたコアインフレ率は５．６％で、前月の５．７％から鈍化した。市場予想の５．７％を下回り、昨年６月以来初の鈍化となった。

加工食品・アルコール・たばこ価格の上昇率は１％ポイント低下し１４．７％。待望されていた食品価格の反転が進行している可能性がある。

サービス価格は５．１％上昇から５．２％上昇に加速。ただ同じく重要項目である非エネルギー工業品の価格は６．６％上昇から６．２％上昇に鈍化した。