- 2023/05/03 掲載
米国株式市場=主要3指数1%超安、地銀株急落 FOMC控え警戒感
米連邦準備理事会(FRB)は3日までに開く会合で0.25%ポイント利上げを実施すると幅広く予想されているものの、その後利上げを停止、もしくは追加利上げが依然必要というシグナルを発するか注目されている。
KBW地域銀行指数は5.5%下落し、1日としては3月13日以来の大幅安。2020年終盤以来の日中最安値も更新した。
米シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行に続き中堅銀行ファースト・リパブリック銀行が破綻したことを受け、他の中堅金融機関にも波及する可能性があるという懸念が強まり、地銀株が続落。パックウエスト・バンコープは27.8%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープは15.1%安、コメリカは12.4%安。
S&P金融も2.3%下落した。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「(破綻が)これで終わりではなく、金利が上昇し、さらなる問題を引き起こすきっかけになり得るという懸念がある」と指摘。さらに、地銀に関連する商業用不動産の問題がますます取り沙汰されていることにも言及した。
S&Pエネルギーも4.3%安。米債務不履行を巡る懸念が台頭する中、原油価格が下落したことに追随した。
米財務省は1日、連邦債務上限が引き上げられなければ、早ければ6月1日にも政府の債務支払いを履行できなくなる恐れがあるとの見通しを示した。
投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX)は約1週間ぶりの水準に上昇した。
教育テクノロジー企業のチェグは48.4%急落。対話型人工知能(AI)「チャットGPT」との競争が激化する中、低調な業績見通しを示した。
スターバックスは引け後の時間外取引で2%安。第2・四半期(4月2日まで)決算が市場予想を上回った。通常取引は0.1%安で終了していた。
米取引所の合算出来高は123億3000万株。直近20営業日の平均は104億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.55対1の比率で上回った。ナスダックも2.46対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33684.53 -367.17 -1.08 34017.6 34017.7 33436.
2 5 66
前営業日終値 34051.70
ナスダック総合 12080.51 -132.09 -1.08 12198.0 12206.5 12015.
2 8 23
前営業日終値 12212.60
S&P総合500種 4119.58 -48.29 -1.16 4164.10 4164.10 4089.7
2
前営業日終値 4167.87
ダウ輸送株20種 13986.32 -176.58 -1.25
ダウ公共株15種 948.54 -12.23 -1.27
フィラデルフィア半導体 2996.86 -22.24 -0.74
VIX指数 17.78 +1.70 +10.57
S&P一般消費財 1141.94 +1.79 +0.16
S&P素材 502.06 -4.81 -0.95
S&P工業 841.85 -8.92 -1.05
S&P主要消費財 805.32 -2.60 -0.32
S&P金融 537.30 -12.64 -2.30
S&P不動産 230.49 -4.07 -1.73
S&Pエネルギー 619.28 -27.69 -4.28
S&Pヘルスケア 1556.88 -7.63 -0.49
S&P通信サービス 194.67 -3.53 -1.78
S&P情報技術 2630.12 -24.69 -0.93
S&P公益事業 346.67 -4.31 -1.23
NYSE出来高 10.36億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28840 - 290 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28815 - 315 大阪比
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